リナリア/KSTYオリジナル曲(2017年)

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リナリア – 制作メモ

BPM106のミディアムテンポの曲「リナリア/feat.初音ミク」の動画を2017年10月24日にYoutubeにアップしました。作詞はYuri さん、イラストはYura さんです。動画はMVライフさんと、わたしの共作です。

リアルVOが歌うことを前提に作ったので相変わらずボカロっぽい曲ではいですが、かなり良い感じに仕上がっていると思います。

「リナリア」エピソード1 – 曲タイトル

まずタイトルの「リナリア」という言葉について書いておくと、リナリアの花言葉は「この恋を知って」です。

Yuraさんにイラストのラフスケッチの段階でタイトルと簡易ストーリーを考えてもらったのですが、Yuraさんのイラストタイトルを、そのまま曲のタイトルにしました。

簡易ストーリーは「片想いを伝えられず好きな人が遠くへ引っ越してしまい後悔をしたまま大人になってしまう悲しい女の子の話」です。(Yuraさんの言葉をそのまま記載しています。)

<楽曲データ>
楽曲名:リナリア
アーティスト:KSTY feat.初音ミク作詞:Yuri
作曲/編曲:KSTY
ミックス&マスタリング:KSTY
イラスト:yura
動画:MVライフ & KSTY
公開日:2017年10月24日
動画URL:https://youtu.be/8_fIjuuPGH4

「リナリア」エピソード2 – 楽曲&イラスト

曲のほうは仕事で依頼されて数曲作ったなかの一曲ですが、別曲にしたためにストックリスト入りした曲です。そのため形はラフに出来上がっていました。

もちろん依頼されたなかで制作しているので提示されたテーマで作っていますが、そのとき丁度、浜田省吾さんの一番新しいアルバム『Journey of a Songwriter ~ 旅するソングライター』のなかの「アジアの風 青空 祈り part-2 青空」を良く聴いていました。

そんなこともあり「アジアの風 青空 祈り part-2 青空」の空気感みたいなものが曲の中に出ています。


まるで二人 ロミオとジュリエットみたい
憎しみの壁 偏見の海に阻まれ
逢えない 逢いたいのに

浜田さんの曲は上記の歌詞から始まるのですがタイトル「リナリア」がピッタリ来ると思ったのは、この辺りです。

また、タイトルにしてもストーリーにしても、曲を聴いてそれを解釈して「悲恋」を想像したこと、そしてイラストという形で作品にできるYuraさんにセンスの良さと非凡さを感じました。

もうひとつ「アジアの風 青空 祈り part-2 青空」について書いておくと、リアルタイム世代ではないのですが浜田さんの曲は暖かいです。


自ら「指導者」と名乗る驕れる者達
思想 教義 大儀 無理強いする奴等
遥か地平目指す彼 空高く舞う彼女
二人に構うな!

かなり重たいテーマの曲ですが、浜田さんの暖かさがにじみ出ています。「アジアの風 青空 祈り part-2 青空」に関して、インタビュアーが「そして問題作」と触れたときに「問題ある?」と笑って答えていましたが、浜田さんは本当に素敵な方で本物のシンガーソングライターです。

還暦を迎えた浜田さんですが親父といっては失礼なのでアニキです。

「リナリア」エピソード3 – 作詞

次に作詞ですが、もし歌詞が上がってこなかった場合は、わたしが2008年の『砂時計』という映画をベースに「リナリア」の世界を書く予定でした。

「わたしは〜」が多く作詞ではなかったので仕事であれば何点か手直しをお願いしましたが、そうではないので、イントーネーションも含めて曲にフィットするのは判断できたこともありOKを出しました。

『砂時計』は「東京から島根に移り住んだ14歳の水瀬杏は、自然豊かな田舎で自分の居場所を見つけ、宝物のような初恋を経験する。それから12年後、再び運命が回り出し……。」という映画です。少女時代を夏帆 さん、大人時代を松下奈緒 さんが演じているのですが顔変わりすぎです。

映画『砂時計』

アレンジ & サウンドメイク

ピアノは修正しましたが基本的には上記のラフスケッチ/作詞用の音源をベースにアレンジしました。

恒例の実験は今回は「AAS Strum GS-2」というギター音源です。ソロは生ギターですがサイドギターは「Strum GS-2」を使用しました。

サンプリング音源ではないため、ギターっぽいギターの音色の音源ですが、なかなかよくできているかな?という感じです。

ギター特有のノイズを収録してもらえるとありがたいですが、配信レベルなら、これはこれでありではないかと思います。

サイドギターは2パート作成したのですが、サビのコーラスワークの邪魔になったので、最終的には1パートのみを使用してディレイで逆チャンネルに振っています。

基本的に昔からコーラスワークを重視する人間なので「Uh〜」「Ah〜」はかなり重ねて最も時間を掛けています。聴きにくいかもしれませんが、サビでコーラス隊は「リナリア〜」と歌っています。

初音ミクの調声はDarkVoiceを基調にして、SoftVoiceを「Melodyne」のほうでフォルマント調整したものを混ぜています。

ミックス & マスタリング

Tony Maserati VX1

もう少し時間があれば、初音ミクのボーカルとコーラスの細かいボリューム書きをしたかったというのが本音ですが、時間的な都合もあって最終的には落とし所を探しました。

ボーカルのエフェクターはWAVES「Tony Maserati VX1」をメインに使用しましたが、それ以外は基本的に今回はミックスにサードパーティー製のプラグインはあまり使わずに、DAW標準のものを使用しています。

マスタリングは基本的にいつもはマスタリング時のリミッターは「WAVES L3」を基準にして前後のプラグインを調整しているのですが、今回は「WAVES L2」を使用しています。

記事公開日:2017年11月08日 by KSTY

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