弥生、三月-君を愛した30年- – 視聴メモ（作品評価 B）

CSで録画しておいた波瑠さんと成田凌さんのW主演の映画「弥生、三月-君を愛した30年-」を視聴しました。

この映画の脚本・監督はドラマ「家政婦のミタ」「女王の教室」など、大ヒットドラマの脚本を手がける遊川和彦さんです。

弥生、三月-君を愛した30年-のストーリー＆主要キャスト

映画のストーリー

＜映画のキャッチコピー＞
30年間、ずっとどこかで
あなたのことが好きだった

昭和、平成、令和と3つの時代をまたぐ「弥生、三月-君を愛した30年-」は、波瑠さんが演じる主人公の結城弥生と、成田凌さんが演じる山田太郎（通称サンタ）の二人の1986年の出会いから2020年までの3月のある1日を舞台にした恋愛映画です。

時代にお互いに惹かれ合いながらも病気で親友のサクラ（杉咲花）を亡くしたことで、思いを伝えられないまま、別々の人生を歩むことになる弥生とサンタ。

二人は高校卒業後に、それぞれが別の人と結婚して家庭を持つが、離婚、東日本大震災、夫の死などを経験して人生のどん底状態になってしまう。

希望を見失っていたとき、親友のサクラの父親からサクラからの二人へのメッセージが入ったカセットテープがサンタへと渡される。

主要キャスト

この映画「弥生、三月-君を愛した30年-」を視聴した2022年08月時点で遊川和彦さんが脚本を手掛ける「家庭教師のトラコ」が放映中ですが、監督・脚本は遊川和彦さんです。

遊川和彦さんと言えば、最終回視聴率40％越えの「家政婦のミタ」や「女王の教室」など、社会現象を起こした大ヒットドラマの脚本家として有名ですが、明石家さんま さんが主演し、文化庁芸術祭大賞を受賞した単発テレビドラマ「さとうきび畑の唄（2003年）」の脚本なども遊川和彦さんが手掛けています。

映画監督としては重松清の「ファミレス」を原作にした映画「恋妻家宮本（2017年）」が第一作目となり、「弥生、三月 -君を愛した30年-」は2作目の監督作品となります。

弥生、三月-君を愛した30年-の感想 – 作品評価 B

詰め込みすぎた感じ

波瑠さん主演の映画で記事を書くのは「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」以来となりますが、「弥生、三月-君を愛した30年-」は詰め込みすぎた感じがあります。

30年を2時間の映画にまとめるわけですから、そう感じるのは当然なのですが、弥生とサンタのひとつひとつの大きな出来事が、あまり印象には残らなかったです。

ただ30年間のドラマを3月のある1日だけに限定したところは、試みとしては非常に面白いと感じました。

本当は、この作品には評価 Cを付けようかと思いましたが、波瑠さんの女優としての魅力で評価 Bを付けました。

サンタと弥生に共感できない

「詰め込みすぎた感じ」と書きましたが、主役のサンタと弥生に共感できなかったから、そう感じたのかもしれません。

サンタは東宝サイトの「弥生、三月-君を愛した30年-」の説明では「いつも周囲を楽しませようとする天性の明るさ」と書かれていますが、個人的には「軽くて責任感がない、いい加減な人間」にしか思えませんでした。

弥生にしても「正しいことに真っ直ぐ突き進み、強い信念を持つ女性」と書かれていますが、親の決めた結婚とは言え、当日式場から逃げ出したり、やってることは「ちょっとアレ？」で、「かなり自己中心的で身勝手ではないか？」と思ってしまいました。

逃げられてしまった結婚相手の立場とかは考えないのでしょうかね？責任感がなかったり身勝手だったっリを、いろいろと正当化されたり、美談にされても、さすがに共感するのは無理があります。

親友からのメッセージ

見せ場のシーンは杉咲花さん演じる親友・サクラからのカセットテープのメッセージですが、亡くなった友人であったり、恋人からのメッセージで、主人公たちが動き出すパターンは、お腹いっぱい感があります。

残されたメッセージをきっかけに動き出す物語のパターンは「君の膵臓を食べたい」や「四月は君の嘘」で充分かな？「四月は君の嘘」は物語の締めなので少し違いますが、このパターンで来られると、どうしても「君の膵臓を食べたい」や「四月は君の嘘」と比較してしまいます。

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記事公開日：2022年08月27日 by KSTY