11月01日で「J:COM メガパック」のオンデマンド配信が終わってしまうので、宮崎あおい さん & 向井理 さん主演の2013年に公開された『きいろいゾウ』を観てみました。
田舎を舞台にした、お互いを「ムコ」「ツマ」と呼び合う夫婦の話で、宮崎あおい さん演じる「ツマ」が動物と会話することができたりたいったファンタジー的な要素も含む映画です。
きいろいゾウのストーリー&主要キャスト
ストーリー
<映画のストーリー>
夫婦から始まる、恋愛。出会ってすぐに結婚をしたツマ(宮崎あおい)とムコ(向井理)。
お互いの”秘密”を知らないまま、ふたりは一緒に暮らし始めた。
愛する痛みを知る、すべての人へおくる感動のラブストーリー。
主要キャスト
妻利愛子(ツマ)/宮崎あおい
無辜歩(ムコ)/向井理
緑/緒川たまき
夏目/リリーフランキー
大地/濱田龍臣
洋子/浅見姫香
タイトル:きいろいゾウ
製作:2013年
時間:131分
出演:宮崎 あおい, 向井 理, 濱田龍臣, 浅見姫香
監督:廣木隆一
原作:西 加奈子
視聴日:2015年10月31日
作品評価:B
きいろいゾウの感想 – 作品評価A
西 加奈子のロングセラー小説が原作
西 加奈子さんのロングセラー小説が原作なので、大きなハズレはないだろうと思っていましが「きいろいゾウ」はその通りでした。
いろいろな登場人物の設定は関係なく、個人的に邦画、洋画関係なく、舞台が田舎という設定は好きなこともあったので、なかなか楽しかったです。
夫婦と少年との交流
映画のキャッチコピーは「愛する痛みを知る、すべての人へおくる感動のラブストーリー」ですが、以下のような夫婦と少年との交流もあり、ノスタルジックな感覚を覚えました。
<少年のセリフ>
はずかしいことは怖くないんだという気持を教えてくれました。〜きちんと子どもをやってから大人になろうと思います。
これは別れる際の少年のセリフですが、田舎が舞台で出会いと別れがあるというのは、わたしの観てきたヒューマンドラマでは定番中の定番です。そしてハズレが少ない。
また、この少年、きちんと大人できてない人も多いなか、立派な子どもだな〜と思うと同時に、なぜか尾崎豊 さんの「闇の告白」という曲の「気が付くと人はみんな大人と呼ばれる」というフレーズを思い出しました。
日記でしか本音を語ることができない夫婦
向井 理 さん演じる小説家の「ムコ」は、小説と同時に日記を書いています。そして、この日記とムコの背中に描かれた鳥(過去の傷)が『きいろいゾウ』のポイントです。
日記を「ツマ」が読んでいることに気づいている「ムコ」。「ムコ」に自分が日記を読んでいることを気づかれているのを知っている「ツマ」。
仲が良くお互いに大好きで大切に思っているのに、日記を通してでしか、本音を語ることができなくなった夫婦・・・。という感じです。
そして大きな喧嘩になり、ストーリーはクライマックスへ。
<ムコのセリフ>
僕は長い間、この鳥は飛ぶのを諦めて、うずくまっているんだと思っていました。でもあるとき、それは間違っているんだと気づいたんです。鳥が飛ぼうとしたんです。背中の鳥が羽を広げようとしたんです。
ミドリさん、この鳥は飛ぼうとして羽根をあつめていたんです。そんな時、僕はツマに出会ったんです。
ぼくもあなたと同じように過去に絡め取られていた。だから僕はその過去からはじめて前に進もうと決めたんです。今日は、そのためにここに来ました。
上記のセリフは喧嘩の大きな原因になった人間とのやりとりです。向井 理 さんの作品は、多分見たことがなかったと思いますが、映画の核として充分に見応えがありました。
ハッピーエンド
<ムコのセリフ>
〜でも、それも今日でおしまいにしようと思います。僕にはもう、日記は必要なくなったから。一番大切なものは、もう書かなくても忘れない。それはいつもここにあるものだから。それはいつもずっと僕のそばにいて、笑ったり、泣いたり、怒ったり、スネたり、でもまたすぐに笑ったり。ちょと面倒だけれど、何よりも大切で、愛しくて、大好きな大好きな人。僕のツマ。
お互いに一番大切なのはというのがテーマだったような気がする『きいろいゾウ』は動物と話せるというのは、正直、それほど気にならず、無駄な時間ではなかったと思いました。
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