小沢かな さんの原作マンガをアニメーション映画化し、2022年03月公開された『ブルーサーマル』をU-NEXTで視聴しました。
映画の原作「ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-」は「第2回次にくるマンガ大賞」「NEXTブレイク漫画RANKING2016」に上位ランクインした大学の航空部が舞台の青春マンガです。
ブルーサーマルのストーリー&主要キャスト
映画のストーリー
<映画のキャッチコピー>
空に恋して、仲間と出会った。
主人公の都留たまき は高校時代、バレーボールに打ち込み頑張ってきた。
彼女はサークル活動や恋愛など充実した大学生活を送りたいという思いから、長崎から東京へ上京する。
しかし入学早々ある事故でグライダーを傷つけてしまい、その償いとして、彼女は体育会航空部の雑用係となることを決める。
先輩の空知大介の対応など最初は環境に不満を感じていたが、主将の倉持 潤が操縦するグライダーで初めて空へ飛び立った瞬間から一面に広がる美しい景色に魅了されていく。
たまきは航空部への入部を決め、ますます空の世界に夢中になり「もっとたくさん飛びたい!」と思うようになる。
彼女の明るい性格は周りを照らし、気づけば先輩の空知や同期とのあいだにもにも強い絆が芽生える。
そこには彼女の求める充実した大学生活が存在していたが、他校との合同合宿で仲違いしていた異母姉のちづると久々に再会する。
時が経っても冷たい態度のままの姉に空の世界にいることを否定され、たまきは落胆して落ち込んでしまう。
さらに、初めての大舞台である新人戦では強力なライバル 羽鳥 楓も現れ、周囲からのプレッシャーに揺れ動く。
それでも倉持の「自分らしく飛んで来い」という言葉に励まされ、たまきは再び前を向くことができ、彼女はさまざまな人々の想いを乗せ、大空でのグライダーの戦いに挑む。
主要キャスト
監督の橘正紀 さんに関連する作品で視聴したことがあるのは劇場アニメ「ジョバンニの島(2014年)」とテレビアニメ「東京マグニチュード8.0(2009年)」などです。
橘正紀 さんが絵コンテ・演出でクレジットされている「ジョバンニの島」は「北の国から」の演出で有名な杉田成道さんが原作と脚本の太平洋戦争末期から終戦直後の色丹島を舞台にした映画です。
監督・絵コンテでクレジットされている「東京マグニチュード8.0」は巨大地震で大きな被害を受けた東京を舞台にしたアニメです。
どちらも弟が亡くなってしまう非常に悲しい話なのですが、色々と考えさせられる作品で、今でも印象に残っています。
タイトル:ブルーサーマル
公開:2022年
時間:103分
監督:橘正紀
脚本:橘正紀, 高橋ナツコ
原作:小沢かな
声の出演:堀田真由, 島﨑信長, 榎木淳弥, 小松未可子, 白石晴香, 高橋李依
視聴日:2023年05月17日
作品評価:C+
ブルーサーマルの感想 – 作品評価 C+
ブルーサーマル = 幸せになれる風
現在、サマーソング制作の企画をしていることもあり、「サーマル」という文字から勝手に『ブルーサーマル』を「サマー系の青春映画」と勘違いして視聴しました。
「ブルーサーマル = 幸せになれる風」とのことなので、まったく見当違いでしたが、部活を通じて成長し、仲間と絆を深めてゆくストーリーは観ていて楽しむことができました。
倉持の話が違和感
途中まで王道とも言える青春映画?で『ブルーサーマル』は面白かったのですが、主将の倉持 潤が大学をやめて海外へ行ったあたりからの話は違和感しか持てませんでした。
まず、一緒に部活に励んできた仲間に別れも告げることなく大学をやめるっていうのは考えられません。
昔はこういう設定の話があった気もしますが、スマフォもありLINEも盛んな時代に「これはちょっと・・・」という感じです。
映画のキャッチコピー「空に恋して、仲間と出会った。」の「仲間」は自分では友達だと思っていたけど、相手は思っていなかった的な主人公の一方通行ですかね?
もっと酷いのは、倉持を事故で死んだと見せかけたり、復活してタイミングよく登場したり・・・と、いくらアニメとはいえファンタジー作品ではないので冷めてしまいました。
話を盛り上げようとして、人を死亡させるたり、実は生きていたと復活させる、一気にB級作品になってしまった感じで残念でした。
成長物語が中途半端な印象に
グライダーの飛行シーンをはじめ映像は良かったのですが、たまきの成長物語として観たときに、倉持の存在のせいで中途半端な印象しか残さなかったです。
サブスク時代で手軽に映画を観ることができ、誰もが目が肥えてきているはずなので、この話で感動する人は少数派じゃないかと思われます。
ただ、ストーリーは微妙で残念な感じになってしまいましたが、飛行シーンの映像がよかったので評価は「C+」にしました。
記事公開日:2023年05月18日 by KSTY