Synthesizer V Studio 1.7.1 アップデート内容と使用レビュー

ベータ版1.7.1b1を挟んで、2022年09月30日にDreamtonicsから「Synthesizer V Studio 1.7.1 正式版」がリリースされました。

歌声パネル内のセレクターからインストールされている複数の歌声データベースのバージョンを切り替えられるようになっています。

また、「Synthesizer V Studio 1.7.1」では、多数のバグフィックスとソフトウェアの安定性の大幅な向上が実現されています。

前回とベータ版のSynthVのアップデートは見送りましたが今回は、わたしもバージョン 1.6.1から 1.7.1へアップデートしました。

Synthesizer V Studio Pro 1.7.1 画像01

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Synthesizer V Studio 1.7.1のアップデート内容

歌声データベースのバージョン選択機能

複数バージョンの歌声データベースの保持に「Synthesizer V Studio 1.7.1」で対応し、歌声パネルにバージョン選択機能が追加されました。

このサイトでも書きましたが、2022年07月リリースのバージョン 1.7.0のSynthesizer V Studioの問題点として「作成されていたプロジェクトデータに影響が出る声質の変化がある」「アップデートの度にライブラリの音が頻繁に変わる」などがありました。

今回のSynthV バージョン 1.7.1では、そのあたりの不評を改善してきたものだと思われ、「Synthesizer V Studio 1.7.1」以降で作成されたプロジェクトには、歌声データベースのバージョンが記録されるようになります。

多数のバグ修正

Pro版にのみ搭載されているAIリテイク機能で「リテイクを繰り返し行う際にクラッシュする」「ノートグループのリテイク時に、ノートの表示位置が変わる」などの不具合が修正されています。

その他にも多数のバグフィックスや不具合が「Synthesizer V Studio 1.7.1」では修正されています。


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Synthesizer V Studio 1.7.1 アップデートのレビュー

Synth V 1.6.1から 1.7.1へアップデート

Synthesizer V Studio Pro 1.7.1 画像02
バージョン 1.7.0の問題点を修正してきたのが明らかだったので、07月のバージョン 1.7.0のときには見送りましたが、Synthesizer V Studio Pro をバージョン 1.7.1へアップデートしました。

所有している市販の3つの歌声データベース Ryo AI、Saki AI、SOLARIAも最新バージョンへアップデートさせました。

ソフト本体も歌声データベースも何のトラブルや問題もなく、2022年10月時点で最新バージョンにアップデート完了です。

歌声データベースのバージョン選択で問題解決

Synthesizer V Studio Pro 1.7.1 画像03
本来1.6.1からのアップデートだと、AIリテイクがメインですが、この記事はSynthV バージョン 1.7.1について書いているので、新機能の「歌声データベースのバージョン選択機能」について書いておきます。

上画像右の歌声パネル内のセレクターから、インストール済みの歌声データベースのバージョンを切り替えられるようになり、指定したトラックやグループに選択したバージョンが反映されます。

個人的にはグループ毎に、歌声データベースのバージョンの切り替えを行うことは多分ないと思いますが、SynthVのバージョンアップによる声質の変化の問題は、今回のバージョンアップで解決です。

前バージョンのSynthV 1.7.0のときに、データベースによって声質の変化に悩まされていたユーザーも今バージョン「Synthesizer V Studio 1.7.1」で問題解決だと思います。

この記事を書いている数日前に、YAMAHA(ヤマハ)からAI技術を用いたVOCALOID:AIを搭載した「VOCALOID6」がリリースされました。

VOCALOID5から約4年ぶりのメジャーアップデートなので当然「VOCALOID6」も気になりますが、まずは「Synthesizer V Studio Pro」のAIリテイク機能を極めようと思います。

アップデート価格がそれほど高額ではないので、遅かれ早かれ「VOCALOID6」も導入する予定です。

記事公開日:2022年10月24日 by KSTY